アルバイトでも必要?覚えておいて損はない!基本のビジネスマナー
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ビジネスマナーという言葉を耳にすることは多いですが「なぜ必要なのか」「アルバイトにも関係あるのか」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。
正社員はもちろん、アルバイトでもビジネスマナーは重要です。
慣れないうちは緊張することも多いですが、ビジネスマナーを身につけることで、自分だけでなく周りの人の仕事や気持ちにも良い影響を与えます◎
この記事では、アルバイトが覚えておきたいビジネスマナーやその必要性、基本のマナーについてわかりやすく解説していきます。
当記事を参考にして、快適な職場でのスタートを切りましょう♪
ビジネスマナーとは?
ビジネスマナーとは『職場や仕事の場で求められる礼儀や振る舞い』のことで、一緒に働く人や関わる人たちと気持ちよく協力し合うために必要なものです。
社会人として働く上では、どのような職場であっても『相手を不快にさせない姿勢』が求められます。
丁寧な言葉遣いやきちんとした服装は誠実な印象を与え、職場の人やお客様から信頼されやすくなるでしょう◎
また、相手の気持ちを思いやりながら行動するのも、マナーの一つです。
「お疲れ様です」という挨拶をするときも、ただ言葉を発するだけでなく、視線を合わせることや表情、声のトーンなどにも気を配ると良いでしょう。
他にも、報連相(報告・連絡・相談)をしっかり行うことや、時間を守るといった基本的な約束事もビジネスマナーに含まれます。
マナーを守ることで、自分にとっても周りの人にとっても、快適に働ける職場環境を整えることにつながります。
アルバイトでもビジネスマナーは必要?
職場では、アルバイトだからといって特別扱いはされません。
一緒に働く仲間とスムーズに仕事を進めるためにも、最低限のビジネスマナーを身につけることが大切です。
実際、どのような場面でビジネスマナーが役立つのでしょうか?
ここでは、具体例をもとに解説していきます。
ビジネスマナーを活かせる職場
ビジネスマナーはどの職場でも大切ですが、特に飲食店・アパレル・オフィスワークで役立ちます。
例えば、お客様の対応が主な業務である飲食店では、丁寧な挨拶や正しい言葉遣いを心がけることで、より良い接客ができます。
また、アパレルショップでは、お客様の好みに合った商品を提案するスキルに加え、清潔感や見た目の印象にも配慮が必要です。
オフィスワークでは、電話応対やメールの書き方といった基本的なマナーが身についていれば、より能力を活かしやすくなります。
ビジネスマナーを活かしたい場合は、お客様や職場の人とのコミュニケーションが活発な職場が向いているといえるでしょう。
ビジネスマナーを身につけることで得られるメリット
アルバイトであっても、ビジネスマナーを身につけることで多くのメリットを得ることができます◎
その一つが『信頼を築きやすくなること』です。
丁寧な言葉遣いや礼儀正しい振る舞いは、相手に安心感を与え、信頼を得やすくなります。
また、基本的なマナーを守ることで、職場の人たちとの連携がスムーズになり、トラブルを防ぐことにもつながるでしょう。
そして、アルバイトで培ったビジネスマナーは、面接での評価や履歴書でのアピールポイントにもなるため、就職活動にも役立ちます!社会人としての基本が備わっていることで、新しい環境でもスムーズに馴染むことができますよ♪
ビジネスマナーにおける5つの基本
ビジネスマナーには『5原則』とも呼ばれる5つの基本マナーがあります。
基本を押さえることで、どんな環境でも自信を持って働けるようになりますよ。
ここでは、ビジネスシーンで役立つ5つの基本についてご紹介します。
挨拶
挨拶は、職場での良い人間関係を築く基本的なマナーの一つです。
「おはようございます」「お疲れさまです」といった基本的な挨拶は、気持ちの良い職場の雰囲気づくりに役立ちます。
挨拶をする際は、相手の顔を見てしっかりと声を出すことが大切です。
また、元気で明るいトーンを意識することで、相手に好印象を与えることができます◎
忙しいときこそ積極的に声をかけることで、相手との距離が縮まり、職場全体の人間関係がより良好になるでしょう。
身だしなみ
身だしなみは自分自身だけでなく、働く環境や会社全体の印象を左右します。
特に職場では『清潔感』が大切です。
以下のポイントをおさえた身だしなみを意識すると良いでしょう◎
・服装:シャツやスーツにシワや汚れがないか、サイズが合っているか、清潔感があるか
・靴:泥汚れや傷みがないか(毎日磨くことがポイント◎)
・アクセサリーやメイク:派手すぎず、職場にふさわしいものであるか
身だしなみを整えることには「この人なら信頼できる」という印象を与える効果があり、自分への評価を高めることにもつながります!
表情管理
明るく柔らかな表情を意識することは、コミュニケーションの基本です。
特にお客様と接する接客業では、強ばった表情や無表情は適しません。
明るい表情を心がけることで、話しやすい雰囲気を作り出せるでしょう◎
また、相手の目を見ながら話すことも、信頼関係を深めるための大切なポイントです。
言葉遣い
適切な言葉遣いは、ビジネスの場で相手と良好な関係を築くために必要不可欠です。
敬語を正しく使うことで、相手への礼儀や尊重が自然と伝わります。
例えば、接客業では「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といったフレーズを丁寧に使うことが求められます。
また、オフィスワークでは、電話応対やメールでの言葉遣いも大切です。
相手に誤解を与えないような正しい日本語を使い、言葉の選び方や話し方を意識すると良いでしょう◎
勤務態度
勤務中の態度は『仕事に対する姿勢の現れ』と捉えられます。
信頼される働き方を実現するためには、以下の行動を意識すると良いでしょう。
・積極性:自分の役割以上のことにも関心を持ち、できる範囲で動くようにする
・ミスへの対応:ミスをした際は、責任を認めて報告する
・感情のコントロール:ストレスや不調があっても、周囲に悪影響を与えないよう気を付ける
・職場環境への配慮:整理整頓を心がけ、共有スペースは清潔に保つなど、働きやすい環境づくりを意識する
前向きで誠実な態度は職場での評価や信頼を高めます。
いつものクセがつい出てしまうこともあるので、普段の生活から意識すると良いでしょう◎
身につけておきたいビジネスマナー
ここからは、基本のマナーに加えて、身につけておくと役立つビジネスマナーをご紹介します。
アルバイト先で使用するシーンが少なくても、知識として身につけておいて損はないでしょう。
①電話対応のマナー
電話を取る際は『会社名・部署名・自分の名前』を伝え、明るい声で話すことが大切です。
3コール以内に出るのがマナーです。電話が鳴ったら素早く対応できるように心がけましょう。
また、会話の内容は必ずメモを取り、聞き取った情報を復唱して確認すると伝達ミスが少なくなります◎
電話対応では相手の顔が見えない分、丁寧な言葉遣いと聞き取りやすい声を心がけることが重要です。
②上座・下座のマナー
職場では、座席の配置にもマナーがあります。
入り口から遠い席が『上座』、入り口に近い席が『下座』と覚えておきましょう◎
会議室の場合、役職や立場によって席次が決まっています。
上司や取引先に上座をすすめ、自分が下座に座ることで敬意を表すことができますよ。
タクシーでは運転席の真後ろが上座にあたり、左側後部座席がその次に優先される席となります。
また、エレベーターでは入口から見て左奥が上座、操作盤の前が下座になります。
ビジネスの場では席次マナーを守ることで、信頼と気配りをアピールすることが可能です。
③名刺の受け渡し
名刺は自分自身の顔にもなるツールであるため、その扱い方は信頼につながります。
名刺を渡す際は、両手で持ち、相手が読みやすい向きで差し出します。
「株式会社〇〇の〇〇と申します」と自己紹介を添えつつ、軽くお辞儀をしましょう。
受け取る際は「頂戴します」と言い、両手で丁寧に受け取るのが基本です。
慣れるまでは大変ですが、丁寧な受け渡しを意識することが一番ですよ。
④来客対応・案内のマナー
来客の対応やお客様を案内する際も、マナーが求められます。
お客様が来たらまずは笑顔で挨拶をして、来客の目的を確認しましょう。
来客対応では、お客様の氏名や目的を正確に伝えることが大切です◎
お客様を案内する際は、目的地までの道順を分かりやすく伝え、エレベーターやドアの開閉にも気を配りましょう。
丁寧な案内は、会社全体の印象を良くする重要なポイントです。
【覚えておきたい】よく使われる敬語集
敬語は、ビジネスマナーの中でも基本中の基本で、正しく使うことが当たり前とされます。
ここでは、基本的な敬語の種類やよく使われるフレーズをご紹介します♪
基本の敬語
敬語には『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3種類があります。
尊敬語は、相手の動作や状態に敬意を示す言葉で、目上の人やお客様が主語の場合に使われます。
( 例:お客様が「いらっしゃいます」「おっしゃいます」)
謙譲語は、自分や自分の関係者をへりくだって表現し、相手を間接的に立てる言葉で、自分自身が主語の場合に使用します。
( 例:私が「参ります」「申し上げます」)
丁寧語は、相手や話の内容を問わず敬意を示す言葉遣いで、「〜です」「〜ます」「〜ございます」などが語尾につくのが特徴です。
(例:こちらが「会議室です」「お手洗いでございます」)
ビジネスでよく使われる尊敬語・謙譲語を、以下にまとめました。
誰が主語にあたるのかを意識すると、よりわかりやすいですよ。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 |
言う | おっしゃる | 申し上げる |
行く | いらっしゃる | 参る・伺う |
来る | お越しになる | 参る・伺う |
聞く | お聞きになる | 伺う・拝聴する |
見る | ご覧になる | 拝見する |
知る | ご存じ | 存じ上げる・承知する |
会う | お会いになる | お目にかかる |
食べる | 召し上がる | いただく・頂戴する |
待つ | お待ちになる | お待ちする |
する | なさる | いたす・させていただく |
敬語に慣れないうちは、どうしても難しく感じてしまうものです。
場面に応じた言葉遣いを練習し、自然に使えるようにしていきましょう♪
アルバイトでよく使うフレーズ例
アルバイトでよく使われるフレーズには「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「少々お待ちください」「申し訳ございません」などがあります。
シーンに応じて、正しく使えるようにしておきましょう◎
そして『バイト敬語』と呼ばれる、誤ったフレーズにも注意が必要です!
例えば、会計時の「1000円からお預かりします」という表現は「から」が不適切で、「1000円をお預かりします」が正しい使い方です。
「から」は位置や始まりを意味する言葉のため、お金の受け渡しには適しません。
また、注文を確認する時に「よろしかったでしょうか」を使用するのも間違いです。
「よろしかった」は過去形なので、現在の確認には「こちらでよろしいでしょうか」という表現を使いましょう。
コミュニケーションスキルの重要性
ビジネスマナーは、コミュニケーションの土台となります。
コミュニケーションスキルが身につくと、お客様や同僚、上司とのやり取りが円滑になり、職場での信頼関係を築きやすいです。
ここでは、『なぜコミュニケーションスキルが重要なのか』についてお伝えします。
お客様・上司・同僚との円滑な関係を築く
コミュニケーションスキルを高めることで、職場の人間関係をより良いものにすることができます。
例えば、同僚に作業を依頼する際、手順をわかりやすく説明し、要点や注意点を簡潔に伝えることでミスを防ぐことにもつながります。
また、上司からの指示を受けるときは、疑問点があれば確認するように心がけることで、認識のズレを解消できるでしょう。
お客様への対応では、丁寧な言葉や気配りで安心感を与え、良い印象を残すことが可能です。
こうしたコミュニケーションを意識することで、気持ちよく働ける環境をつくり上げることができます。
信頼関係を築くことができる
コミュニケーションスキルが高い人は、相手の言葉や態度に心を寄せることで、信頼を得ることができます。
例えば、職場で困っている人がいた場合、相手の話に耳を傾けつつ『共感力』を持って対応することで、ぐっと距離を近づけることが可能です。
相手の意図を理解する姿勢を心がけることで、問題を未然に防いだり、業務を効率的に進めたりすることができますよ。
コミュニケーションスキルを活用すれば「この人なら安心して任せられる」と思ってもらいやすいですし、長期的な信頼関係を構築できるでしょう。
信頼が深まることは、職場内外での評価にもつながりますよ♪
まとめ
初めてのアルバイトでは緊張することも多いですが、基本のマナーを守りつつ丁寧な行動を意識することで、職場で関わる人たちと良い関係を築けます◎
バイト先では、周囲の人を尊重する姿勢や思いやりを心がけましょう。
気配りのある対応ができれば、自然と信頼を得られますし、コミュニケーションも円滑に進められます。
マナーは単なる礼儀ではなく、気持ちの表れです。
最初の印象が良ければ、その後の仕事への意欲や人間関係にも良い影響を与えますよ。
自分が働きやすい環境を作るためにも、マナーを大切にしながら気持ちよく働きましょう♪