バイトを辞めたいけど言いづらい?退職の伝え方をわかりやすく紹介!

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バイトを辞めたいけど言いづらい?退職の伝え方をわかりやすく紹介!
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    バイト先を辞めたいと思いながらも、以下のような不安からなかなか辞められず困っていませんか?

    「上司が怖くて言いづらい…」
    「退職することをどう伝えたらいいのかわからない…」

    適切な手続きによる退職は、働く人の権利です。
    きちんとした方法で退職意思を伝え、会社側とやりとりを進めていけば、スムーズな流れでバイトを辞められるようになるでしょう◎

    この記事では、バイトを辞める際の基本的な流れと方法別の具体的な辞め方、辞める理由の伝え方などについて解説します。
    記事の後半では、ダメな退職方法やすぐに使える退職理由の例文も紹介しますよ!

    バイトを辞めづらくて困っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください♪

    >>バイトな女子でおすすめのバイトを紹介!

    バイトを辞めるときの基本の流れ

    バイトを辞めるときは、基本の流れに沿って行動していくのが大切です◎
    そうすることで、問題なくスムーズにバイトを辞めやすくなりますよ!

    ここでは、基本の流れとして4つのステップをご紹介します。

    辞める意思は早めに伝える

    原則として、労働者は『仕事を辞める』という退職意思を、職場にいつでも申し入れることが可能です。
    また、契約期間が定められていない場合、適切な方法で退職の申し入れをすれば、2週間で辞められることが法律で定められています。(※1)

    ただし、従業員が急に辞めてしまうとバイト先も困ってしまいます。
    場合によっては「もう少し働いてくれないかな?」といった引き止めがあるかもしれません。
    人員の補充や仕事の引継ぎなど、バイト先でも欠員への対応が必要になるので、退職意思はなるべく早めに伝えましょう。
    (※1)参照:「学生の皆さんへ(厚生労働省)」

    退職届の有無や書類が必要か確認する

    退職の意思を伝える際に、退職届や書類の提出が必要かどうかも確認しておきましょう。
    法律的な視点でいうと、退職の申し出は口頭でも有効です。
    ただし、多くの会社では『言った言わない』のトラブルを防ぐために、退職届の提出を求める場合があります。

    あとで「退職届を出すまでは辞めさせない」と言われないためにも、こちらから退職届の有無を確認しておくと良いでしょう◎
    アルバイト先に退職届の用意があれば必要事項を記入して提出し、用意がなければ自分で退職届を作成する必要があります。

    なお、退職届には法律で定められた様式はありません。(※2)
    退職届を作成する際は以下の項目を取り入れて、自分の退職意思や必要な情報が雇い主に伝わるような内容を記載してください。

    ・会社名
    ・社長名
    ・退職の意思
    ・退職の理由
    ・健康保険証と会社から貸与されているものを返還する旨
    ・作成年月日
    ・住所
    ・署名と押印


    福岡県の行政資料「働く人のハンドブック 資料139頁」には、退職届の例が掲載されています。

    バイト先に様式がなくて自分で独自に作成する場合は、こちらを参考にすると良いですよ。

    (※2)参照:「仕事を辞めるときには(福岡県)」

    引継ぎ事項の確認をする

    引継ぎをしないままバイト先を辞めると、後で「◯◯はどうなっているの?」と連絡があるかもしれません。
    責任のある仕事を任されていて、自分にしかわからない業務がある場合、資料やマニュアルをまとめておくのも一つです。

    引継ぎをする後任の担当者が決まっていない場合は、上司に引継ぎ事項の確認をしてもらってくださいね。

    最終出勤日に挨拶をする

    『終わり良ければ全てよし』とするためにも、最終出勤日は少し早めにバイト先に行ってスタッフ全員に挨拶をしましょう!
    挨拶では、これまでお世話になったお礼をきちんと伝えます。

    「お疲れ様です。今日が最後のシフトになります。これまで本当にお世話になりました。ありがとうございました。」


    店長や上司、先輩に対しては、以下の言葉を付け加えるとより印象が良くなりますよ。

    「◯◯さんとお仕事するなかで、多くのことを学ばせていただきました。」
    「自分がここまで成長できたのは、◯◯さんのおかげです。」


    朝礼や終礼などで全員の前で挨拶できるときは、思い出に残っているエピソードを織り交ぜても良いかもしれませんね◎

    「昨年のクリスマスキャンペーンでは、皆さんにたくさん助けていただきました。この経験を活かして今後も頑張っていこうと思います。」

    バイトの辞め方を方法別に解説

    ここからは、バイトを辞めることを伝える方法を4つにわけてご紹介します。

    ・直接辞める旨を伝える方法
    ・電話で辞める方法
    ・LINEで辞める方法
    ・メールで辞める方法


    退職の意思の伝えてからスムーズに手続きに入っていくためには、それぞれの特徴を理解したうえで適切な伝え方を実践することが大切です。

    直接辞める旨を伝える場合

    退職の意思は、直属の上司や責任者に会って直接伝えるのが基本です。
    あとなって「自分は聞いてない」なんて言われないように、退職意思をはっきり示す必要があります。

    バイト中心のお店であれば社員さん、個人経営のお店ではオーナーに直接辞める意思を伝えましょう。

    注意するポイント

    辞める旨を直接伝える際は、周りから間接的に伝わるような状況は避け、相手に時間的余裕があるときに伝えましょう。
    退職意思を最初に伝えるべきなのは『上司』です。
    先輩や同僚を経由して上司に伝わることはマナー違反であり、上司に対して失礼にあたります。

    バイトを辞めるまでは、書類の提出や引継ぎの調整などで上司にお世話になることが多いです。
    そこで気まずい思いをしないためにも、退職の意思は必ず上司に直接伝えましょう。
    そして、辞めることを伝える際は、相手に時間的余裕があるタイミングを狙うのが大切です。

    相手が忙しそうなときは、シフトに入る前や休憩時間などに「いま少しお時間よろしいですか?」や「お話したいことがあるのですが、あとで10分ほどお時間いただけますか?」 などの声掛けをすると良いでしょう。

    電話で辞める場合

    バイトを辞める際は、上司に直接会って対面で伝えるのが基本です。
    しかし、直接話すと引き止めにあう可能性が高かったり、病気やケガで出社できなくなったりしたときは、電話で辞める方法もあります。

    注意するポイント

    電話で辞める場合は、相手に納得してもらえる退職理由と退職希望日をあらかじめ考えておくことが大切です。
    そして、電話は相手の手が空いてそうな時間帯を狙ってかけましょう。

    退職理由をしっかり聞いてもらったうえで退職手続きの話を進めるには、それなりの時間が必要です。
    相手の行動を完全に予測できるわけではないですが、『お店が混雑する時間帯』や『忙しくなる時間帯』の電話は避けてくださいね。

    また、手短に要件を伝えて納得してもらうために、具体的な退職理由と退職希望日を決めておくことも重要です。

    LINEで辞める場合

    急な事情が生じたときや、病気やケガで出勤や電話もできない場合は、LINEを使って辞めることもやむを得ないかもしれません。 LINEの場合も直接伝えるときと同様、まずは退職したい旨と理由をきちんと伝えましょう。

    【LINEの例文1】
    お疲れ様です。アルバイトの◯◯です。
    突然の連絡で申し訳ありません。大学の卒業研究が忙しく、来月◯日をもってお仕事を辞めさせていただきたいと考えています。
    本当は直接会ってお話したかったのですが、店長とは来週までシフトが合わないため、LINEでご連絡させていただきました。 退職手続きと退職日についてご相談したいです。3月3日・5日・7日のシフト前後でご都合がつく日がありましたら、教えてください。よろしくお願いいたします。


    【LINEの例文2】
    お疲れ様です。アルバイトの◯◯です。
    ◯◯の後遺症により、アルバイトを続けることが難しくなってしまいました。体調がいつ良くなるかもわからないため、来月の◯日をもって退職させていただきたいと思います。
    本来であれば店長に直接お伝えしたかったのですが、体調不良のためお店に行くことが難しく、LINEでご連絡させていただいた次第です。 急な連絡で大変申し訳ありませんが、必要な退職手続きがあれば教えてください。
    よろしくお願いいたします。

    注意するポイント

    LINEで辞めることを伝えた場合、既読無視される可能性があります。
    自身が電話や出勤できる状態であるにも関わらずLINEを選択し、結果として既読無視になった場合は、電話もしくは対面でお詫びをしたほうが良いかもしれません。

    それでも電話や直接の対面ができない場合は、以下のような文面で返信を促すのも一つです。

    お疲れ様です。アルバイトの◯◯です。
    先日LINEで、◯月◯日付けでアルバイトを辞めたい件についてお送りしました。
    退職日や退職手続きについて、ご相談させていただきたいです。
    お忙しいところ恐縮ですが、ご返信いただけますと幸いです。
    何卒よろしくお願いいたします。

    メールで辞める場合

    メールで辞める場合の対応は、LINEとほとんど同じです。
    ただしメールの場合『どのメールアドレスに送信するのか?』で書き方のポイントが変わります。
    まず、SMS(ショートメッセージ)の場合、自分からのメールであることに気づいてもらうために、冒頭と最後に自分のフルネームを入れる必要があります。

    SMS(ショートメッセージ)は、キャリアや機種によって送れる文字数が異なりますので、文字数制限内におさまるような文面にすることも大切です。
    次にEメールの場合は、件名を『退職の連絡であること』がわかる内容にする必要があります。

    【Eメールの場合の件名例】
    『退職のご相談 △△△△(フルネーム)』
    『【重要】△△△△ 退職のご相談』
    『【ご相談】退職の意思について △△△△』

    注意するポイント

    メールで退職を伝えると、ほかのメールに埋もれてしまったり、迷惑メールフォルダに入ってしまったりして見落とされる可能性があります。
    普通の電子メールの場合、LINEのような既読機能がありません。
    メールを読んだかどうかを確認したい場合は、PC版OutlookやGmailの開封通知機能を活用すると良いでしょう◎
    また、メールの場合、サーバー側のトラブルで送受信ができないことが稀にあります。

    いくら待っても返信がない場合は、メールでのやり取りを諦めてLINEで再度メッセージを送るか、電話もしくは対面といった方法に切り替えることも検討しましょう。

    辞める理由の伝え方と例文

    波風を立てず円満にバイトを辞めるには、上司に納得してもらえる理由を伝えることが大切です。
    ここでは、よく使われる退職理由の例文と伝え方のポイントをご紹介します!

    学業との両立が難しくなった

    高校生や大学生の場合、自身の成績や勉強を理由に辞める方法があります。

    学業との両立を理由にするときには、「このままでは志望校に受からない…」「成績が低すぎて放課後の補講が増えた…」など、両立できない理由を具体的に伝えることが大切です。

    【退職を伝える際の例文】
    学校の勉強についていけなくて、担任の先生から「このままでは志望校合格も危うい」と言われてしまいました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、今月いっぱいでアルバイトを辞めさせてください。


    上記のように辞めたい理由を具体的に伝えると、バイト先からの引き止められにくいですよ!

    引っ越しや家庭の事情で続けられなくなった
    家庭の事情は、学生・フリーター・主婦など幅広い層が使える退職理由です。

    こちらも学業同様、バイト先側が踏み込みにくく、納得してもらいやすい理由になります。具体的には、以下のような要素を盛り込むと良いでしょう◎

    ・引っ越しで遠くに住むことになり、通勤が難しくなった
    ・家族が病気になった
    ・祖父母の介護が必要になった
    ・夫の勤務シフトが変わり、日中のアルバイトができなくなった


    家庭の事情を理由にする際は、以下の例文をアレンジして伝えると良いですよ。

    【退職を伝える際の例文】
    義母の病状が悪化し、私も介護に参加しなければならなくなりました。週3〜4日ほど実家に行く必要があるため、これからも仕事を続けるのが厳しいです。大変申し訳ありませんが、来月いっぱいでアルバイトを辞めさせてください。

    職場環境や仕事内容が合わなかった

    仕事内容や職場環境が『自分とは合わない』のも立派な退職理由になります。

    ・飲食業は仕事のスピードが速く、のんびり屋の自分には合わなかった
    ・高校生バイトが中心なので、40代主婦の自分には合わない環境だった


    これらの理由で辞めることを伝えるときの注意点は、バイト先が改善できる内容を避けることです。

    たとえば、「朝番は身体がキツい…」ということを理由にすると、「では、昼か夜の勤務にしてはどう?」といった改善案が示されるかもしれません。
    『自分とは合わない』のを理由にバイトを辞める際には、バイト先が改善できない要素を含める必要があるでしょう◎

    【退職を伝える際の例文】
    飲食の仕事は、接客も調理もスピードが速く、のんびり屋の自分には合いませんでした。今後もスピードアップは見込めないので、11月いっぱいで退職させてください。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

    新しい仕事に挑戦したい

    円満退職したい場合、自分の将来につながる新しい仕事や就職活動を理由にするのもおすすめです。

    【退職を伝える際の例文】
    こちらで仕事をするなかで、飲食業の面白さを知りました。自分はもう◯歳なので将来のことを考えて、子どもの頃から大好きだった大手ハンバーガーチェーンの正社員採用に応募しようと思います。皆さんと離れるのは寂しいですが、来月いっぱいで退職させてください。よろしくお願いします。


    新しい仕事を理由にする場合「うちで正社員になればいいじゃない?」と言われないための具体的な理由を伝えることも大切です!

    こんな辞め方はNG!ダメな退職方法3つ

    バイトを辞めるときは、バイト先に迷惑をかけたり同僚を傷つけたりしない配慮が必要です。
    ここからは、基本的にNGとなる辞め方について解説します。

    無断欠勤のまま辞める

    無断欠勤や音信不通のまま辞める『バックレ』は、最もダメな辞め方です。
    無断欠勤が理由で業務に支障が生じた場合、労働契約書や雇用契約書にそのペナルティとして損害賠償が発生する旨が書かれていれば、何かしらの形で法的責任が問われるかもしれません。
    また、バイト先の就業規則の内容次第では、懲戒解雇処分の対象になる可能性もあります。

    懲戒解雇になると、失業保険の受給で不利になったり、再就職が難しくなったりすることもあるので注意が必要です。
    なお、アルバイト従業員が失業保険を受給するためには、いくつかの要件をクリアする必要があります。
    要件をチェックしたい方は、ハローワーク(厚生労働省)の以下のページを確認してください。

    参照:「基本手当について(ハローワーク インターネットサービス)」

    トラブルを起こして辞める

    同僚やお客様とケンカをしたりトラブルを起こしたりして辞めることも避けましょう。
    仕事をするうえで不満や苛立ちなどが生じても、バイトを辞めるまでは感情をグッと抑えるのが賢明です。

    感情を抑えて冷静に進めたほうが、スムーズに引き継ぎや退職手続きに入っていけますし、気持ちの面でもスッキリ辞められます。

    嘘をついて辞める

    バイトを辞める際は、『嘘も方便』という言葉があるように本当のことをすべて話す必要はありません。
    ただし、たとえば退職後もバイト先の近くに住み続けたり、上司や同僚とSNSでつながっていたりする場合は注意が必要です。

    引っ越しや就職など、嘘だとバレると面倒なことや気まずい感じになりそうな理由で辞めるのは避けたほうがよいでしょう!

    正しい辞め方でバイトを円満退職しよう!

    今回は、バイトを辞めたいと考える皆さんのために、基本の流れや方法別の辞め方、すぐに使える例文などを紹介しました。
    バイトを辞める場合「どうやって言い出せばいいのだろう?」「上司からOKもらえるだろうか?」といった不安があると思います。
    しかし、この記事で紹介したポイントを実践すれば、退職手続きがスムーズに進みやすくなりますよ!

    当記事が、円満にバイトを辞めるための手助けになることを願っています◎

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    バイトな女子編集部
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