レントゲン技師(診療放射線技師)の資格を取るには?取得方法や流れを解説

最終更新:

レントゲン技師(診療放射線技師)の資格を取るには?取得方法や流れを解説
目次[閉じる]

    「レントゲン技師として医療現場で働きたい」「必要な資格や取得方法を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

    レントゲン技師(診療放射線技師)として働くには、国家試験に合格し、免許を取得する必要があります。
    また、国家試験を受験するには、大学や専門学校などで所定の課程を修了し、受験資格を得なければなりません。

    この記事では、レントゲン技師(診療放射線技師)の資格を取得するまでの流れや仕事内容、主な勤務先、女性の働き方についてわかりやすく解説します。

    これからレントゲン技師(診療放射線技師)を目指したい方は、資格取得への第一歩としてぜひ参考にしてください。

    レントゲン技師(診療放射線技師)の仕事には国家資格が必要!

    病院でCT検査をする放射線技師

    医療現場でレントゲン撮影やCT検査などを行う専門職は、一般的に『レントゲン技師』や『放射線技師』と呼ばれます。

    正式な名称は『診療放射線技師』で、業務に就くには国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。

    診療放射線技師の免許がなければ、法律で定められた放射線を人体に照射する業務などを行うことはできません。

    資格取得を目指す方は、受験資格や国家試験までの流れを事前に把握しておきましょう。

    レントゲン技師(診療放射線技師)の資格を取得するまでの流れ

    レントゲン技師(診療放射線技師)として働くには、大学や専門学校などの養成課程で必要な知識や技術を学び、国家試験の受験資格を得る必要があります。

    その後、診療放射線技師国家試験に合格し、免許を取得することで診療放射線技師として業務を行えるようになります。

    ここからは、資格取得までの流れを順番に見ていきましょう。

    1.指定された大学や専門学校などで3年以上学ぶ

    診療放射線技師国家試験を受験するには、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した学校や養成所で、3年以上にわたって所定の知識や技能を学ぶ必要があります。

    主な進学先としては、4年制大学や3年制の専門学校などが挙げられます。

    養成課程では、放射線に関する専門知識や検査・治療に関する技術などを学び、所定の課程を修了することで国家試験の受験資格を得ることが可能です。

    なお、学校によっては、国家試験に向けた模擬試験や試験対策など、資格取得をサポートする体制が設けられている場合もあります。

    2.診療放射線技師国家試験に合格する

    養成課程を修了して受験資格を得た後は、診療放射線技師国家試験を受験します。

    国家試験では、基礎医学をはじめ、放射線に関する知識や画像検査、放射線治療、安全管理など、幅広い分野から出題されます。

    試験は例年2月頃に実施され、合格発表は3月頃に行われます。
    試験日や出題内容などの詳細は、受験する年度の厚生労働省からの案内を必ず確認しておきましょう。

    参考:厚生労働省「診療放射線技師国家試験の施行」(参照:2026-10-05)

    3.合格後に免許登録の手続きをする

    診療放射線技師国家試験に合格した後は、免許申請の手続きを行います。

    レントゲン技師(診療放射線技師)として働くには、国家試験の合格後に申請を行い、診療放射線技師籍への登録を受けることが必須です。

    申請時には、免許申請書をはじめとする必要書類を準備し、住所地を管轄する保健所などの窓口へ提出します。

    必要書類や申請方法については、厚生労働省や各自治体の最新情報を確認したうえで手続きを進めましょう。

    レントゲン技師(診療放射線技師)はどんな仕事をする?

    レントゲン技師(診療放射線技師)は、レントゲン撮影をはじめ、さまざまな検査機器を用いた画像検査や放射線治療などに携わる専門職です。

    ここでは、レントゲン技師(診療放射線技師)の主な仕事内容を詳しく紹介します。

    X線撮影やCT・MRIなどの検査

    レントゲン技師(診療放射線技師)は、一般X線撮影をはじめ、CT検査やMRI検査、マンモグラフィ、核医学検査、骨密度検査など、さまざまな検査に携わります。

    検査を行う際は、内容を確認して患者を検査室へ案内し、検査方法や注意事項について説明します。
    その後、適切な画像を得るために患者の体位を調整し、撮影条件の設定や安全確認などを行います。

    また、撮影後は画像が適切に撮影できているか確認し、緊急性が疑われる異常などに気づいた場合は、速やかに医師へ報告することも大切な役割です。

    放射線を用いた治療

    がんなどの病変に放射線を照射する放射線治療も、レントゲン技師(診療放射線技師)が携わる仕事の一つです。

    治療時は、医師が立てた治療計画に基づき、患者の位置や照射条件を確認しながら、正確に放射線を照射します。

    また、照射時の線量や機器の状態を常にチェックし、安全に配慮しながら治療を進めることが求められます。

    検査機器と放射線の安全管理

    レントゲン技師(診療放射線技師)は、検査や治療に使用する機器の点検・精度管理をはじめ、放射線量の確認や照射記録の作成なども行います。

    勤務先によっては、漏えい線量の測定や防護具・放射性物質の管理、医療従事者への放射線に関する安全教育などを担当する場合もあります。

    放射線を適切に扱える環境を維持することも、レントゲン技師(診療放射線技師)の大切な仕事です。

    レントゲン技師の資格を活かせる職場とは?

    レントゲン写真を指さしている手元

    レントゲン技師(診療放射線技師)の免許を取得すると、医療機関をはじめ、さまざまな施設や企業で専門知識や技術を活かすことができます。

    ただし、職場によって、担当する検査や業務内容、勤務時間などは異なります。
    希望する仕事内容や勤務条件に適した職場を見つけるためにも、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

    病院・クリニック

    病院やクリニックでは、X線撮影やCT、MRIなど、施設に導入されている医療機器を使った検査を担当します。

    大学病院や総合病院などでは、複数の検査機器を扱う機会があり、幅広い症例に携わりながら経験を積むことも可能です。

    ただし、救急医療に対応している病院では、夜勤や休日勤務のほか、当直やオンコール(自宅待機)が発生する場合もあるため、応募前に勤務体制を確認しておくことをおすすめします。

    施設によって経験できる業務や勤務スタイルが異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで応募先を検討することが大切です。

    健診センター・巡回健診

    健診センターでは、胸部X線撮影やマンモグラフィ、胃部X線検査、骨密度検査などの検査業務を中心に行います。
    担当する検査が決まっているケースもあり、業務の流れを把握しやすいのが特徴です。

    また、検診車に乗って企業や学校などを訪問し、巡回健診でX線撮影などを行う場合もあります。

    勤務先によっては検査だけでなく、健診の準備や検査データの入力・管理などに携わる場合もあるため、あらかじめ具体的な業務内容を確認することが重要です。

    医療機器メーカーなどの一般企業

    医療機器メーカーなどの一般企業では、レントゲン技師(診療放射線技師)の資格取得や実務経験を通じて身につけた、医療機器や画像検査に関する知識を活かすことができます。

    CTやMRI装置などを扱うメーカーでは、自社製品のプレゼンテーションや医療機関への導入支援、導入後の操作サポートなどを担当するのが一般的です。

    また、医師や診療放射線技師などの医療従事者に対して、機器の特徴や操作方法を説明することも主な業務の一つです。
    企業や職種によっては、医療現場で得た知識や経験をもとに、製品の開発や改良に携わる場合もあります。

    女性がレントゲン技師として働く前に確認したいポイント

    女性がレントゲン技師として働き続けるためには、担当業務や、夜勤・休日勤務の有無などを確認しておくことが大切です。

    担当業務や勤務体制を把握しておくと、自分に適した職場を選びやすくなります。

    マンモグラフィは女性技師が対応することが多い

    マンモグラフィは、乳房を専用の装置で圧迫してX線撮影を行う検査です。

    乳房を撮影する検査であることから、受診者の心理的な負担やプライバシーに配慮し、女性のレントゲン技師(診療放射線技師)が担当する施設もあります。

    また、マンモグラフィの専門的な知識や技術を身につけることで、『検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師』の取得を目指すことも可能です。

    夜勤や休日勤務の有無は職場によって異なる

    レントゲン技師(診療放射線技師)の勤務時間は、勤務先の診療体制によってさまざまです。
    救急患者を受け入れている病院の場合、夜勤や休日勤務のほか、当直やオンコールが設けられている場合があります。

    一方、クリニックや健診センターなどは、日勤が中心となる傾向があります。

    求人を探す際は勤務時間だけでなく、夜勤や当直の有無、休日、残業などの条件も確認し、希望する働き方に適した職場を検討することが重要です。

    レントゲン技師の資格取得後に専門性を高められる認定資格4選

    パソコンで作業を行うレントゲン技師

    レントゲン技師(診療放射線技師)として働き始めた後も、認定資格の取得を通じて専門的な知識や技術を深めることが可能です。

    ここでは、診療放射線技師の専門性を高めたい方に向けて、代表的な4つの認定資格をご紹介します。

    検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師

    検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師は、乳がん検診で行われるマンモグラフィ撮影に関する専門的な知識や技術を認定する資格です。

    日本乳がん検診精度管理中央機構が実施する講習会や試験などを通じて、資格の取得を目指すことができます。

    講習会では、撮影技術や画像の品質管理など、マンモグラフィに関する専門的な知識や技術を学びます。
    乳がん検診の分野で専門性を高めたい方は、取得を検討してみるのもよいでしょう。

    参考:日本乳がん検診精度管理中央機構「マンモグラフィ技術部門」(参照:2026-10-05)

    X線CT認定技師

    CT検査の撮影技術や被ばく線量の管理、安全管理に関する専門的な知識・技能を評価する資格です。

    CT検査はさまざまな医療機関で行われており、レントゲン技師(診療放射線技師)が専門性を高められる分野の一つです。

    認定を受けるためには、診療放射線技師免許に加え、講習会の受講や所定の実務経験などを満たす必要があります。
    CT検査の分野で専門性を高め、さらなるスキルアップを目指す方に最適です。

    参考:日本X線CT専門技師認定機構「受験資格」(参照:2026-10-05)

    磁気共鳴専門技術者

    MRI検査の撮影技術や装置の安全管理、磁気防護などに関する専門的な知識と技術を認定する資格です。
    MRIの分野で実務経験を積み、専門性を高めてキャリアアップを図りたい方に適しています。

    認定試験の申請には、関連する学術団体への在籍やMR装置の操作経験など、定められた要件を満たす必要があります。

    他にも、講習会への参加や学術研究に関する実績などが要件に含まれる場合もあるため、取得を目指す際は最新の認定要件を確認しましょう。

    参考:日本磁気共鳴専門技術者認定機構「認定試験」(参照:2026-10-05)

    放射線治療専門放射線技師

    放射線治療に関する専門的な知識や技術、実務経験などを評価する認定資格です。
    認定を受けるには、一定期間の診療業務経験に加えて、研修参加や学術活動を通じた所定単位の取得が必要です。

    放射線治療分野を中心に専門性を追求したい方に向いています。

    参考:一般社団法人日本放射線治療専門放射線技師認定機構「7.認定制度規程(定款第34条第2項)」(参照:2026-10-05)

    レントゲン技師の資格に関するよくある質問

    笑顔を浮かべる白衣の女性

    最後に、レントゲン技師(診療放射線技師)の資格に関してよくある疑問をQ&A形式で紹介します。

    資格取得を目指している方や進路を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

    レントゲン技師の資格があればアルバイトでも働ける?

    レントゲン技師(診療放射線技師)は、常勤だけでなく、アルバイトやパートなどの雇用形態で働くことも可能です。

    ただし、雇用形態にかかわらず、診療放射線技師として業務を行うには、国家資格の取得と免許が必要になります。

    求人によっては、健診業務やマンモグラフィなど特定の検査を担当するアルバイトを募集している場合もあります。
    勤務日数や勤務時間、担当する業務などを確認し、希望する働き方に適した求人を探してみてください。

    レントゲン技師の国家試験の合格率は?

    2026年に実施された『第78回診療放射線技師国家試験』の合格率と合格基準は次のとおりです。

    ■全体の合格率:76.2%
    ■新卒者の合格率:83.8%
    ■合格基準(全科目受験者):199点満点中120点以上、かつ0点の試験科目が1科目以下

     

    国家試験の合格率は年度によって変動するため、過去の数値だけで難易度を判断することはできません。

    試験に向けて、基礎知識の習得や過去問演習などに計画的に取り組み、必要な知識を身につけておくことが大切です。

    参考:厚生労働省「第78回診療放射線技師国家試験の合格発表について」(参照:2026-10-05)

     

    まとめ|診療放射線技師の資格を取得してレントゲン技師を目指そう

    本記事では、レントゲン技師(診療放射線技師)の仕事内容や資格取得までの流れ、資格を活かせる職場について解説しました。

    レントゲン技師(診療放射線技師)として働くには、指定の養成校で所定の課程を修了し、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。

    資格取得後は病院やクリニックなどで働くほか、認定資格を取得して特定分野の専門性を高めることも可能です。

    レントゲン技師を目指す方は、資格取得の流れや働き方を確認し、希望のキャリアに向けて準備を進めてみましょう。

    著者アイコン
    バイトな女子編集部
    『バイトな女子』編集部です!アルバイトやパート、正社員のお仕事にまつわるさまざまな情報を発信中。仕事選びのヒントや働き方のコツなど、読者の皆さんが楽しく働けるようなお役立ち情報をお届けします!

    さっそくお仕事を探す